LightroomとLightroom Classicの違いとは?使い分けを解説

LightroomとLightroom Classicの違いとは? Lightroom

写真の現像ソフト「Lightroom」には、LightroomとLightroom Classicという2種類のソフトが存在しています。この記事は両者の違いか分からない、どちらを購入したらいいのか分からないという方に向けて書いています。

名前やアイコンは似ていますが両者は全く違うソフトです。事前に調べずに購入してしまうと後悔することになりますので、それぞれの違いに対する理解を深めて自分にあったソフトを購入するようにしましょう。

スポンサーリンク




LightroomとLightroom Classicは元は1つのソフトだった

LightroomとLightroom Classicは元は1つのソフトだった

LightroomとLightroom Classicは元はAdobe Photoshop Lightroomという1つのソフトでした。これが2017年に2つに分かれ、もともとのソフトはLightroom Classicに、派生型でLightroomが生まれました。

LightroomとLightroom Classicは元は1つのソフトだった

名前は似ていますが全く異なるソフトであることを理解して購入しましょう。

LightroomとLightroom Classicの違い

LightroomとLightroom Classicの違いを見てきます。両者の一番大きな違いは、Lightroomはスマホやタブレットで現像する現像ソフトであり、Lightroom Classicはパソコンで現像する現像ソフトです。

Lightroom CCの操作画面
Lightroom(スマホ)での操作画面
Lightroom Classicの操作画面
Lightroom Classicの操作画面
  • Lightroomはスマホやタブレットで現像する
  • Lightroom Classicはパソコンで現像する

その他にも細かい違いはあるものの、操作する端末の違いが一番大きな違いであり、それさえ理解して購入すれば後から後悔することはないでしょう。

対象ユーザーと操作端末

 LightroomLightroom Classic
対象ユーザー一般ユーザー中級者以上
操作端末スマホ
タブレット
パソコン

対象ユーザーはLightroomは一般ユーザーであるのに対し、Lightroom Classicは中級者以上が対象でプロも多く使用しています。繰り返しになりますが、Lightroomはスマホやタブレットでレタッチし、Classicはパソコンでレタッチを行います。

保存環境と環境構築

 LightroomLightroom Classic
保存環境クラウドHDD/SSDなどローカルハードディスク
容量1TB(追加購入可能)増設すれば制限なし
バックアップ自動手動
環境構築特別な設定はない設定項目が多く複雑

LightroomとLightroom Classicで大きく異なるのはデータの保存環境です。

Lightroomはクラウド管理なのでインターネットさえ繋がっていればどの端末からでもアクセスすることができ出先でレタッチ可能です。ちょっとした空き時間を活用したり、撮った写真をすぐに編集したりすることができます。アプリをダウンロードすればすぐに使えるので複雑な環境構築も不要です。

一方でLightroom Classicはパソコンのローカルディスクに保存してから編集するソフトなので、大量のRAW画像をがっつりレタッチしたいユーザー向けです。パソコンにRAW画像を取り込んでからレタッチするので手間もかかります。またソフトをパソコンにダウンロードしたあとに環境構築を行う必要があり、多少複雑な手順を踏まなければなりません。

機能と操作性

 LightroomLightroom Classic
現像機能一部制限あり全て使用可能
操作性直感的に操作が可能複雑な操作が可能
SNSとの連携ワンタッチでアップロード可能連携なし

以前のLightroomでは写真を部分的に修正する部分修正や、特定の写真の編集設定を別の写真にコピーするなどの機能がついていませんでしたが、近年Lightroomの機能が著しく向上しています。Lightroomの基本機能や+αの加工機能についてはLightroom Classicに比べても遜色ありません。

Lightroomはスマホやタブレットのアプリを使用するので簡潔かつ直感的に操作することができます。ただし細かい作業には向いてないので大雑把なレタッチになりがちです。私もLightroomで写真をレタッチする場合は、ほとんどの写真で「自動」+少しパラメータをいじる程度です。

同じ機能であったとしてもLightroom Classicのほうが細かく複雑な作業ができるので、より美しい写真に仕上げたい場合はLightroom Classicをおすすめします。

メリット・デメリット

 LightroomLightroom Classic
メリットネットがあればどこでも編集できる機能が多く多彩な編集が可能
デメリット
  • クラウドの容量がすぐにいっぱいになる
  • 操作性が悪いので最低限のレタッチになりやすい
  • パソコンがないと編集できない
  • 写真をハードディスクに保存しないといけないので面倒

Lightroomはネットさえ繋がっていればクラウドにアクセスして写真を編集することができます。ただしクラウドの容量が限られているので無制限に保存ができないことと、操作性でも述べたように細かい編集には向いていないので基本機能を活用した大味の編集になりがちです。

Lightroom Classicは機能が細かく細部までこだわって写真を編集することができるので、レタッチ本来の楽しさを味わうことができます。ただしデータはパソコンのローカルディスクに保存する必要があるので面倒くさいというのがデメリットです。

LightroomとLightroom Classicのどちらを選んだらいいか

LightroomとLightroom Classicのどちらを選ぶかは使い方次第ですが、おおよそ次のようになります。

Lightroomがおすすめな人

次の項目に該当する人はLightroomがおすすめです。

  • 1TB以上の写真を保存しない
  • レタッチは最低限の機能だけで充分である
  • スマホ・タブレットでレタッチしたい
  • クラウドで写真管理したい
  • 持っているパソコンの性能が低い
  • 複雑な設定をしたくない

Lightroomは簡単操作で気軽にクオリティの高い写真をつくりたいという欲求にこたえてくれるソフトです。

Lightroom Classicがおすすめな人

次の項目に該当する人はLightroom Classicがおすすめです。

  • 1TB以上の写真を保存する
  • RAW画像を大量に管理したい
  • レタッチで細部までこだわりたい

Lightroom Classicは細部までこだわりたい人に向いています。RAW画像の可能性を最大限引き出すのであればLightroom Classicがおすすめです。

おすすめはLightroom Classic

おすすめはLightroom Classic

一般ユーザーが使用する範囲であればLightroomとLightroom Classicの基本的な機能に大きな差はありません。

基本機能に差はないとはいえ、スマホやタブレットは細かい作業に向いていません。写真を見るだけならいいのですが、編集しようとすると格段に効率が落ちます。パソコンならショートカットキーが使えますがタブレットは全て指先の操作です。大量のRAW画像をレタッチする人や、きめ細かいレタッチをしたい人は間違いなくLightroom Classicにしたほうがいいです

私は普段サラリーマンをしていて週末に写真撮影をすることが多いです。どこかに出かければ何百枚という写真を撮影するため到底Lightroomでは処理しきれません。私もLightroom Classicを愛用しています。

▼公式HPはこちら

よくある質問

Lightroom Classicって古いのでしょうか?

そんなことはありません。Lightroom ClassicはAdobe Photoshop Lightroomから生まれた正統派編集ソフトなので常に最新の機能が備わっています。Lightroom Classicを使う上ではAdobe Creative Cloudのメンバーになりますので常に自動でアップグレードしたバーションを使用できます。

LightroomかLightroom Classicのどちらかしか使えないのでしょうか?

LightroomのプランにはLightroom単体プランとフォトプランの2種類があります(高度なアプリも使用できるコンプリートプランはここでは除外)。Lightroom単体プランはLightroomしか使えません。フォトプランはLightroomとLightroom Classicの両方が使えます。Lightroom単体プランとフォトプランの月額料金は同じなので、LightroomとLightroom Classicが使えるフォトプランを選んでおくほうが利便性が高いです。

Lightroom ClassicでRAWファイルデータを2台のパソコンで共有することは可能でしょうか?

2台で共有するには以下の方法があります。

  • LightroomとLightroom Classicをクラウドで同期し、2台目のパソコンからクラウドにアクセス
  • 外付けハードディスクに写真を保存し、編集したいPCに外付けハードディスを挿して使う

よくLightroomがおすすめと聞きますが無料編集ソフトではだめでしょうか?

Lightroomでも無料編集ソフトでも基本的な機能は同じです。Lightroomはさらにきめ細かいレタッチが可能なので写真のクオリティは上がります。無料編集ソフトを触っているとだんだんコツを掴んできてさらに上の世界が見たくなります。一度はLightroomを使ってみたいと思うようになるので、そうであれば早いに越したことはありません。

まとめ

LightroomとLightroom Classicの違いはいかがだったでしょうか。Lightroomはクラウド管理で気軽にレタッチしたい方向けで、Lightroom Classicはデスクに腰を据えて大量のRAW画像を効率よくレタッチしたい方に向いています。

どちらか悩むのであればまずは両方使えるフォトプランを申し込んで、LightroomとLightroom Classicを比較してみるのもいいかもしれません。両方のアプリを使ってみて、プランの変更をすることも可能です。

>>Lightroomのプランはどれを選ぶ?|フォトプランがおすすめ

まずはLightroomの世界に一歩足を踏み出してみましょう。

以上、<LightroomとLightroom Classicの違いとは?使い分けを解説>という話題でした。

タイトルとURLをコピーしました