Lightroomの3つのプレビューの違いとは?使い方を簡単に解説

Lightroomのプレビュー Lightroom

Lightroomでは「最小プレビュー」「標準プレビュー」「1:1プレビュー」の 3 つのプレビューがありますが、その違いがとても分かりづらいです。私もLightroomは始めた頃は、これらのプレビューは何が違うのか全く理解できませんでした。この記事では3つのプレビューの違いを誰でも理解できるように分かりやすく説明します。

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プレビューとはLightroomでの表示用の画像

Lightroomのプレビュー

私たちが普段Lightroomで目にする写真は、実際の写真データがそのまま表示されているのではありません。実際の写真はファイルサイズが大きいので、それらをすべて表示していたらパソコンに負荷がかかったりLightroomの操作が遅くなったりします。そこでLightroomではスムーズに画像の表示ができるようにサイズの小さな表示用の画像(プレビュー)を生成しておいて、必要に応じて大きなサイズのプレビューを生成するようにしています。

Lightroomのプレビュー

たとえば写真を1枚表示や拡大表示しようとしたときに「読み込み中」となって少し待たされることがあります。この瞬間にLightroomは、今まで生成していなかったより大きなプレビューを生成しています。

プレビューが生成されるタイミングは、

  • カタログに写真を読み込むとき
  • ライブラリモジュールで写真を表示するとき

です。

プレビューデータが保存されるフォルダ

プレビューはカタログと同じフォルダの「Lightroom Catalog Previews.lrdata」に保存されます。

一度大きなプレビューを生成してしまえば次からはサクサクと表示できるようになります。しかしサイズの大きいプレビューをずっと保管しておくとハードディスク容量を圧迫してしまうので、現像が終わって不要になったら大きいプレビューは破棄してしまう方がいいです。

プレビューの種類

Lightroomのプレビューには3つの種類があります。最初はこの違いがとても分かりにくいので無駄な説明を省き簡潔に説明します。

《Lightroomのプレビュー》

  • 最小プレビュー
  • 標準プレビュー
  • 1:1プレビュー

最小プレビュー

最小プレビュー

もっとも小さいサイズで、グリッド表示フィルムストリップのサムネイル画像に使用されるプレビューです。

標準プレビュー

標準プレビュー

ライブラリモジュールのルーペ表示(1枚表示)に使用されるプレビューです。

1:1プレビュー

1:1プレビュー

写真を等倍表示(100%表示)、またはそれ以上に拡大するときに使用されるプレビューです。実際の写真サイズに近い画質になるのでピントやブレなどの確認に使用します。

プレビューの生成方法

プレビューが生成されるタイミングは、

  • カタログに写真を読み込むとき
  • ライブラリモジュールで写真を表示するとき

です。

おすすめの設定は、読み込むときにはグリッド表示させるためだけの最小プレビューを生成しておき、必要に応じてあとから標準または1:1プレビューを生成する方法です。

カタログに写真を読み込むときに生成する

読み込み時に作成する

ハードディスクや外部メディアから写真を読み込むときにプレビューを生成するには、読み込みウィンドウの「ファイル管理」→「プレビューを生成」で生成するプレビューサイズを選択します。

>>Lightroomで画像ファイルを読み込もう|読み込みウインドウの使い方

最小(←おすすめ)

最小プレビューを生成する設定です。プレビューの生成に時間がかからないので早く読み込めます。カタログファイルの保存先の容量も抑えることができます。

埋め込みとサイドカー

一眼レフで撮影したときにカメラ側で生成した最大の画像をプレビューとして表示します。ちょうど「最小」と「標準」の中間くらいですが、カメラの機種やメーカーによって大きさが異なるので積極的に使う理由はありません。

標準

標準プレビューを生成する設定です。1枚表示するときの標準プレビューを事前に生成しておくことで、あとで1枚1枚を表示させるときにストレスなく作業することができます。読み込む写真が多いときは標準プレビューを生成していると読み込みに時間がかかります。

1:1

1:1プレビューを生成する設定です。1枚につき最大サイズのプレビューを生成するので読み込みに時間がかかりますし、ディスク容量も増えてしまうのでおすすめしません。

ライブラリモジュールで写真を表示するときに生成する

標準プレビューおよび1:1プレビューは写真を読み込んだ後、写真を1枚表示させたり拡大表示させることで自動で生成されます

次の操作でも標準プレビューおよび1:1プレビューを生成することができます。

プレビューを作成する

プレビューを生成する写真を選択→「ライブラリ」→「プレビュー」で、生成するプレビューサイズを選択します。確認ダイアログボックスが表示されるので、選択した写真のみ生成する場合は「1 つを生成」、カタログ内のすべての写真のプレビューを生成する場合は「すべてを生成」を選択します。

プレビューの設定

標準プレビューおよび1:1プレビューはサイズ容量が大きいので、自分のパソコンスペックや作業環境に合わせて最適なサイズや画質を設定することができます。Lightroomの動作性やディスク容量を保つためには必須の設定です。

プレビューの設定

「編集」メニューから「カタログ設定」を選択します。

プレビューの設定

「ファイル管理」タブを選択します。

標準プレビューサイズ

写真を1枚表示するときに使用する標準プレビューの解像度を設定します。デフォルトではパソコンのモニターの解像度に合わせて「自動」が選択されています。「自動」以上に設定してもモニターの性能上表示できないので「自動」のままで大丈夫です。1枚表示のスピードを上げたいのであれば、「自動」よりサイズを小さくすることで表示速度が上がる可能性があります。

プレビュー画質

プレビュー画質

プレビュー画質を「中」に設定します。画質を落としても元の写真データの画質に影響は出ません。

1:1プレビューを自動的に破棄

1:1プレビューを自動的に破棄

1:1 プレビューはサイズが大きくディスク容量を圧迫してしまうので自動的に破棄するようにしましょう。おすすめは「1 週間後」です。指定した期間を過ぎると自動的にデータが破棄されます。破棄されたとしてもライブラリモジュールで拡大表示すれば再び1:1 プレビューが自動で生成されるので問題ありません。

まとめ

プレビューの説明はいかがだったでしょうか。Lightroomには複数のプレビューがあり違いを理解するのが難しいのでとにかく単純に覚えましょう。

小さいサムネイルは「最小プレビュー」、1枚表示は「標準プレビュー」、拡大表示は「1:1プレビュー」。たったこれだけの理解で大丈夫です。

以上、「Lightroomの3つのプレビューの違いとは?使い方を簡単に解説」という話題でした。

>>【徹底解説】初心者向けまとめ!Lightroom Classicの基本と使い方

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