カメラを買う、そんな一大決心をしたものの、そもそもカメラってどう選んだらいいのでしょうか。
僕は初めの一台として、一眼レフのエントリーモデルをおすすめします。
なぜなら価格がお手頃かつ十分な機能を備えており、これからカメラを始めたい方にとってはぴったりのモデルだからです。
具体的にカメラを始める時の最初の一台の選び方を紹介します。
何を選んだって正解
なんだそれはという感じかもしれませんが、ご存じのようにカメラの種類は大変豊富です。
人によって使い方は千差万別ですし、予算もバラバラなので「初心者にはこれ!!」といったものはありません。
自分が気に入って買ったものならなんだって正解です。
お金があればハイスペックな上級機から入ってもいいですが、興味本位でカメラを購入してみたいという人にそれをおすすめするのは難しいです。
それでも高い買い物なので失敗はしたくないですよね。
そこで最初に購入する時のポイントをご紹介します。
デジタルカメラにはレンズを交換できるものとできないものがある
まず抑えておきたいのは、レンズを交換できるカメラとできないカメラがあることです。
デジタルカメラには以下の5つの種類があります。
デジタル一眼レフカメラ(レンズ交換できる)
デジタル一眼レフカメラは、プロのように写真を極めたい方や、カメラそのものが好きという方におすすめです。
一般的にミラーレスよりも多機能なモデルが多いです。
広角レンズから望遠レンズまで様々なレンズが使用可能で、イメージセンサーにもほとんど制限がありません。
なにより”ファインダー”という存在がカメラへの愛着を湧かせてくれます。
ミラーレス一眼カメラ(レンズ交換できる)
ミラーレス一眼カメラは、一眼レフのように魅力的な写真を気軽に撮りたい方やこれからカメラを趣味として始めてみたいという方におすすめです。
ミラーレスも用途に応じて様々なレンズに交換できるので、高画質で工夫を凝らした写真を撮ることができます。
一眼レフよりも小さく軽量なのが最大の魅力で女性でも扱いやすいため、近年ますます人気が上昇しています。
コンパクトデジタルカメラ(レンズ交換できない)
コンパクトデジタルカメラは、2000年代前半まで爆発的人気を誇ったレンズが固定されたデジタルカメラです。
レンズは交換できませんが、ポケットに入るほどの小ささで持ち運び抜群です。
スマホカメラの性能が向上してきて衰退気味ではありますが、近年は光学ズームやマクロ撮影機能が充実しているハイクラスの高級コンデジが人気です。
ネオ一眼(レンズ交換できない)
ネオ一眼は、レンズ一体型で超高倍率ズームができるカメラの総称です。
見た目は一眼レフですが、レンズの交換ができません。
その代わりにズーム比が大きい(広角から超望遠までズームできる)レンズがついていてカメラ愛好家に使われています。
ネオ一眼は初心者が手を出す代物ではありません。
スマートフォン(レンズ交換できない)
こちらは説明不要ですね。
一番身近なカメラです。
もちろんデジタルカメラと比較すれば画質の面では劣りますが、機能性を考えれば十二分な性能をもっています。
近年は、これまで一眼レフやミラーレスの特徴とされた「ボケ」を表現できるようになってきていて侮れません。
最初の一台はレンズを交換できるカメラがおすすめ
まず最初の判断として、レンズを交換できるものとできないもののどちらを選ぶのかということです。
大は小を兼ねるじゃないですけど、結論としてはレンズを交換できるもののほうが汎用性が高いのでおすすめです。
カメラはレンズ次第でびっくりするほど表現力が変わってくるので、レンズを交換できるもののほうが今後の可能性が広がります。
一眼レフとミラーレスのどちらを選ぶか
そうなってくると次に一眼レフにするかミラーレスにするか問題が出てきます。
一眼レフとミラーレスの一番の大きな違いはファインダー(覗き窓)の有無です。
一眼レフはレンズを通った光をそのまま覗くのに対し(光学ファインダーといいます)、ミラーレスはレンズを通った光をセンサーがキャッチし、背面液晶に映し出します。モデルによっては、ファインダーに映し出すタイプ(EVF:電子ビューファインダー)もあります。
気になる画質の差ですが、一眼レフとミラーレスの間に画質に大きな差はありません。
イメージセンサーなどは基本的に同様のものを使用していることが多いので、どちらが優れていてどちらが劣っているということはありません。
特にインスタグラムなどのSNSに投稿する際は自動的に写真が縮小されるので、両者の違いをSNS上で見極めることは不可能だと思います。
ただし、フルサイズセンサー搭載機+高級レンズでは大きな違いがでますので、さすがにミラーレスに勝ち目はありませんが。
よって画質の差はあまり気にしなくてよく、使用用途によって選ぶのが一番いいと思います。
例えば常に持ち歩いて写真を撮りたい方にはミラーレスがおすすめですし、望遠やしっかりとしたホールド感でファインダーを覗きながら動く被写体を撮るのであれば一眼レフがおすすめです。
電池が長持ちがの一眼レフがおすすめ
人によって好みは様々ですが、僕は一眼レフをおすすめします。
その理由は電池が長持ちだからです。
ミラーレスは取り込んだ光を電子的に背面液晶に映し出す必要があるので、電池消耗が早いです。
一方で一眼レフは光学ファインダーを使用しているので電池が長持ちです。
モデルにもよりますが、倍は違います。
旅行先で写真を撮ろうと思ったら一日中撮るのでこの違いは大きいです。
ミラーレスも軽いとはいえ、上位機種はそれなりの重さですし、レンズ次第ではさらに重くなります。
ミラーレスは取り込んだ光を電子的に処理して背面液晶やファインダーに映し出すので、現実よりも若干タイムラグがあります。それゆえ動くものに弱いと言われています。
よって最初に選ぶ一台としては一眼レフをおすすめします。
初心者はエントリーモデルから入ろう
一口に一眼レフといっても種類や価格は様々です。
大きく分けてエントリーモデル、中級機、上級機の三段階に分けられます。
違いが一番分かりやすいのは価格です。
エントリーモデルはなんといっても価格がお手頃なのが強みです。
5万円~10万円程度で買えてしまいます。
これからカメラを始めようと思っている人が中級機以上のカメラに手を出すのは価格的にも難しいのではないでしょうか。
これからカメラを始めたいという人にとって、僕は価格という観点からエントリーモデル一択でいいと思っています。
エントリーモデルでも画素数1800万以上のものが普通です。
SNSや一般的な写真サイズで楽しむのであれば1800万画素もあれば十分です。
十分な画質で価格もお手頃なエントリーモデルに最初に手を出して後悔する可能性は非常に低いです。
またエントリーモデルでもレンズを交換するだけで表現の幅はぐっと広がります。
そもそも一眼レフには長年プロカメラマンが使用してきたノウハウが集約されているので、安価なエントリーモデルでさえ堅牢性・耐久性ともに優れています。
僕は2012年に購入したエントリーモデルの一眼レフを何のメンテナンスも無く約8年ほどタンスにしまっていましたが、今でも全く不具合なく使えています。
ちなみにエントリーモデルは、一眼レフのなかでも小型なので持ち運びしやすいです。
エントリーモデルでカメラの操作性や楽しさを学んで、ステップアップしていくのがいいと思います。
メーカーはNikonかCanonがおすすめ
メーカーはどこがいいのかという話ですが、基本的にNikonかCanonを選んでおけば間違いないと思います。
大きな利点は汎用性で、両者はプロの間でも信頼度が高いです。
基本的にカメラは同じメーカーのレンズでなければ使えないので、簡単にカメラを買い換えることができません。
カメラメーカーを変えてしまうと、また一からレンズを揃えなければいけないからですね。
ですので今後色んなレンズやアクセサリーを試してみたいというのであれば、まずは汎用性の高いNikonかCanonを選んでおきましょう。
これらはメーカー純正品以外でも様々なアクセサリーが揃っています。
高画質な写真を扱うにはカメラ以外にも費用がかかる
先に説明した通り、カメラは高額の費用がかかります。
この先別途レンズを購入しようと思ったらさらに高額の費用がかかります。
そしてついつい忘れがちですが、高性能なカメラだけあれば高画質な写真が手に入ると思ってはいけません。
高画素のカメラを手にしたとしても、それを表示・編集できる高スペックなパソコンがないと意味がありませんし、編集ソフトも必要になってきます。
ですから高額のカメラを買えばいいという単純な問題ではなく、それを扱うハードウェアやソフトウェアにも費用をかけなくてはなりません。
まとめ
正直なところ、細かい機能とか考えないで「見た目・握った感覚・なんとなく好きなデザイン」っていう感じで選んで間違いないと思います。
最初は考えたって分かりません。
ある程度適当でもこれさえやってれば間違いありません。
大事なのは、購入した後に愛着を持ってカメラを扱い写真を撮るということです。
事前の吟味にあまり時間をかけすぎず、さっそくカメラを買いに行きましょう。
以上、<【一眼レフ入門】最初の一台はエントリーモデルがおすすめな理由>という話題でした。
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