Lightroomの切り抜きツールは写真の一部をトリミング(切り抜き)したり、写真の比率を修正したり、回転させたりすることができます。
一方で、変形パネルは切り抜きツールよりさらに大きく多方面に写真の向きを変えることができます。
トリミングや回転は写真を意図した構図に修正する重要な方法です。積極的に活用して写真の見栄えを良くしましょう。
切り抜きツールを使って写真を修整する
写真を任意の縦横比でトリミングする
トリミングは写真の一部を切り取って被写体をフレームいっぱいに写したり、被写体回りの不要なものを除去するために使用します。
①トリミングする縦横比を選択
まずはツールストリップの切り抜きツールをクリックし、トリミングの縦横比を選択します。自由にトリミングしたい場合は、右の鍵アイコンをクリックして鍵を外すと自由な縦横比で切り取ることができます。
②トリミングしたい部分を選択
設定した比率の枠が表示されるのでドラッグして切り抜く大きさを調整します。Altキー(Macはoptionキー)を押しながらドラッグすると、枠の中心を固定しながら範囲を指定できます。
枠の外にポインターを移すと回転用のポインターになるので、ドラッグして写真を傾けて切り出すことができます。または角度ツールのスライダーをドラッグします。
トリミング領域を確認したら「完了」をクリックするか、フレーム内をダブルクリックするとトリミングがが確定されて、画像が切り出されます。
トリミングする前の状態に戻す場合は、切り抜きパネルの下にある「初期化」をクリックします。
縦横の比率を逆転させる(縦長を横長にする)
Lightroomの切り抜きパネルには、縦横の比率を逆転させるボタンがありません。たとえば「幅:高さ=4:3」の縦横を逆転し、「幅:高さ=3:4」にしたいときなどに困ってしまいます。
切り抜きパネルにボタンはありませんが非常に大事な機能なので覚えておきましょう。縦横の比率を逆転させるときには、「Xキー」を押すだけです。「Xキー」を押すたびに縦横比率が切り替わります。
トリミングの目安となるガイドオーバーレイの形状を切り替える
トリミングする際に構図の目安となるガイドオーバーレイを切り替えることができます。
ガイドオーバーレイの形状を切り替えるには、「Oキー」を押します。「Oキー」を押すたびにガイドオーバーレイが次々に切り替わります。「Shift+Oキー」ではガイドオーバーレイの向きを変えることができます。
写真の傾きを補正する
切り抜きツールで写真の傾きを補正するには4つの方法があります。
①回転用のポインターをドラッグする
フレームの外にポインターを移すと回転用のポインターになるのでドラッグして手動で回転させることができます。
②角度スライダーで補正する
角度スライダーを左右に動かすと回転させることができます。
③角度補正ツールを使用する
角度補正ツールは特定の被写体に線を引くと、自動的に垂直(または水平)になるように回転させてくれるツールです。ここでは五重塔に角度補正ツールをあててみます。角度ツールをクリックしたら、塔の上から下までドラッグして線を引きます。マウスボタンを離すと自動的に回転し補正してくれます。水平に線を引いた場合は水平に補正します。
④自動ボタンを使用する
切り抜きパネルに角度自動補正ボタンがあるので、それをクリックすると自動で角度を補正してくれます。大幅な回転が必要な場合は一度自動で補正をしてから細かく調整すると便利です。
角度調整が終わったら「完了」をクリックするかフレーム内をダブルクリックして補正を適用します。
変形パネルで写真を回転・反転させる
現像モジュールの変形パネルでも、写真を90度ずつ回転・反転させることができます。「切り抜きを制限」は回転させたことにより生じた余白を削ってくれる機能なので、必ずチェックしましょう。
Uprightは自動で傾きやゆがみを補正してくれる機能です。「自動」モードは、遠近感のゆがみをバランス良く整えます。Uprightテクノロジーによる遠近法の補正が適用されて、建物は垂直になり、水平方向も見た目に自然に補正されます。
「自動」のほかにも「水平方向」「垂直方向」「フル」および水平と垂直の4本のラインを引いて、正面から見たように修正する「ガイド付き」の補正モードが用意されています。
まとめ
Lightroomでトリミングや回転する方法の紹介はいかがだったでしょうか。
撮影時に被写体を狙った構図に納められれば一番良いですが、必ずしもそうはいきません。そのような時は写真をトリミングしたり回転したりすることで狙った構図に仕上げましょう。
以上、<Lightroomで写真をトリミングする方法|縦横比の変更や回転も紹介>という話題でした。
>>【徹底解説】初心者向けまとめ!Lightroom Classicの基本と使い方