【面白み倍増】明るいレンズのメリット・デメリットとは

明るいレンズのメリット・デメリットとは 初心者カメラ講座

カメラを始めたばかりの方は「明るいレンズ」と聞いてもどういったものか分からないかと思います。明るいレンズにはカメラを面白くする魅力が詰まっていますので、1本持っていれば表現の幅が大きく広がり、カメラが楽しくなること間違いありません。

この記事では明るいレンズについて分かりやすく解説しますのでぜひ参考にしてみてください。

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明るいレンズとは

明るいレンズとは

「明るいレンズ」とは、開放絞り値(F値)が小さいレンズのことです。一般的にF2.8より小さいレンズを明るいレンズといい、F1.2、F1.4、F2、F2.8などが明るいレンズに該当します。

レンズは、何枚かの金属板(絞り羽根)が、円状になるように組み込まれており、この絞り羽根を開いたり絞ったりすることでレンズに入る光の量をコントロールしています。開放絞り値(F値)が小さい状態とは、絞り羽根を開放している状態のことでレンズに大量の光を入れることができます。そのため「明るいレンズ」と呼ばれます。

明るいレンズは一般的にレンズの口径が大きいものが多いため、大口径レンズとも呼ばれます。

明るいレンズの見方

開放絞り値はレンズ名に含まれる「f○○」という値のことです。F2.8より小さければ明るいレンズです。

明るいレンズの見方

ズームレンズで焦点距離によって開放F値が変わるレンズ

ズームレンズでF値が変わるレンズ

焦点距離が18-140mmで、開放F値はF3.5-6.3になっています。これは焦点距離が18mmのときは開放F値が3.5で、焦点距離が140mmのときは開放F値が6.3になるというレンズです。参考価格は69,300円(税込み)です。

ズームレンズでも焦点距離によって開放F値が変わらないレンズ

ズームレンズでも焦点距離によって開放F値が変わらないレンズ

焦点距離が70-200mmで、開放F値はF2.8の表示になっています。これはどの焦点距離であっても開放F値は2.8で撮影ができるというレンズです。このようなレンズは非常に高価なレンズで参考価格は287,100円(税込み)です。

単焦点レンズで開放F値が変わらないレンズ

単焦点レンズで開放F値が変わらないレンズ

28mmの単焦点レンズで、開放F値は2.8です。参考価格は28,710円(税込み)です。比較的手ごろな価格設定のレンズも多いので、まずは単焦点レンズがおすすめです。

明るいレンズのメリット

明るいレンズを使用するメリットを解説します。

暗い場所でもシャッタースピードを速く出来る

カメラは内部に光を取り込むことで光の情報を記録します。

《光量の調整》
・F値(どれだけのレンズ面積で光を取り込むか)
・シャッタースピード(どれだけの時間で光を取り込むか)
・ISO感度(どれだけのイメージセンサーの感度で光を感じるか)

>>一眼レフ基礎知識|露出の仕組みを理解して明るさを調整しよう!

シャッタースピードが遅いと手ぶれの原因になるので、シャッタースピードは出来るだけ遅いことが望ましいです。暗い場所での撮影では光を多く取り込むためにシャッタースピードが遅くなりがちですが、明るいレンズを使ってたくさんの光を取り込むことができればシャッタースピードを短くできるので手ぶれ軽減になり手持ち撮影で有利になります。

背景のボケを大きく出来る

背景のボケを大きく出来る

明るいレンズの特徴でもある「ボケ」を大きくすることができます。正確には開放絞り値が小さいレンズは程被写界深度が浅くなり、背景が大きくボケます。

一眼カメラの魅力のひとつはボケ感だと言えますので、明るいレンズを1本持っているとボケの表現幅が大きく変わり、一眼カメラをより一層楽しくさせてくれます。

明るいレンズのデメリット

続いて明るいレンズを使用するデメリットを解説します。

明るいほど高価になる

明るいほど高価になる

明るいレンズは技術やコストがかかるので高額になりやすいです。とくにズームレンズではレンズ構成が複雑になるので数十万円する高額レンズも珍しくありません。趣味に無限にお金をつぎ込める方はいいですが、本当に必要なレンズなのかよく考えて購入する必要があります。

レンズが大きくなる

レンズが大きくなる

明るいレンズは光をより多く取り込むために大きな口径をもつ大口径レンズです。そのためF値が小さくなればなるほどレンズ径が大きくなり重たくなります。したがって持ち運ぶ際には圧倒的に不便になるので注意が必要です。

明るいレンズの面白さ

メリットでも書いたように明るいレンズで撮影するとボケ感を楽しむことができます。

たとえばキットレンズを購入した初心者の方がおそらく思うのが、「思っていた以上にボケない」ということです。それもそのはずでキットレンズはF4.0程度しか絞りを開放できないので十分にボケ感を出すことができないのです。

しかし明るいレンズを1本購入すれば、今までの撮影とは全く違ったボケ感を得ることができます。これこそが明るいレンズの最大の楽しみだと言えるでしょう。

比較的値段を抑えた明るいレンズも販売されているので、1本は所有しておきたいおすすめのレンズです。

まとめ

明るいレンズの紹介はいかがだったでしょうか。

レンズを変えるだけで写真の雰囲気はガラリと変わります。同じレンズで撮影をしていてもマンネリ化してしまうので、ぜひ明るいレンズを手に入れて撮影してみてください。

以上、<【面白み倍増】明るいレンズのメリット・デメリットとは>という話題でした。

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